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逃亡した実習生、逃亡した後どうなったのか? なぜ逃亡したのか? 貴重な話を聞きました。

2024年8月6日SMEBlogNo comments

2024年8月6日

我々SME国際事業支援協同組合も、技能実習生を受け入れ後「行方不明・逃亡」という悲しい結果を得たことがあります。

それは実習実施者である企業様のみならず、監理団体としての我々も心をえぐられるような出来事です。

「なぜ?」「どうして?」という疑問が頭に付きまとい、しばらくは本当に悲しい気持ちで過ごさなくてはいけません。

その疑問を「逃げてしまった実習生」からヒアリングする事はなかなかないのですが、先日本当に稀なケースですが、我々が監理した企業様で実習し、そしてある日ふと逃亡してしまった「元実習生」から「その後の話」を聞くことが出来ました。

彼は、逃亡数年後に街で歩いていたところに職務質問され、在留期間が過ぎていたことからオーバーステイで逮捕、その後母国へ強制送還されました。

彼が母国へ強制送還されてから数年。。。

今回、その実習実施者の社長が、彼の母国へプライベートで訪れた際、第三者から社長の訪問を聞いた「元実習生」がコンタクトしてきて、社長にお会いしたそうです。

今回、その話を社長から伺いました。

「元実習生」の方からコンタクトしてくることでも分かる通り、今回の逃亡劇、決して企業側の有責ではありません。

また心の広い社長でいらっしゃるので、「元実習生」のコンタクトに対して、怒るわけでもなくお会いされたそうですが、「逃亡の件」も聞いて下さり、なかなか興味深い話だったので箇条書きですが共有したいと思います。

  • 来日後1年ほどたったころに、facebookで同じ国の知らないリクルーターから「こういった仕事があるよ」と誘われた。
  • リクルーターから聞いた給与の提示も、とてもよかったのでリクルーターに仲介料を払って、職を紹介してもらった。
  • 連れていかれたのは、茨城県の農家だった
  • そこには自分以外にも「20人近い逃亡した技能実習生」が働いていた。
  • そこで働き始めたものの、当初聞いていた給与とはかけ離れていたものだった。
  • 騙された、と感じている。
  • しかし一度、逃亡した以上、ここから逃げられないので1年間近くは働いた。
  • しかしやがて限界になり、そこも逃亡し、名古屋の友人の所へ転がり込んだ。
  • 友人宅に転がり込んだものの、仕事に就くこともできず半年ほど何もしていないときに警察に捕まった。

という事です。

社長も、あまり時間がなかったので細かい話はできなかったそうですが、おおむねこのような話だったそうです。

私としてやはり気になったのは、彼の来日直後から常に私が彼にかけていた下の言葉です。

「あなた達には、おそらく高い給与を餌として提示し、仲介料をもらい、大変な仕事を紹介する者が出てくると思う。またそれはたいていあなたと同国の者だよ。 それにつられて、その人の紹介に乗っても、違法就労のあなたをそんなに良い条件で雇用する企業なんてないよ。気を付けなさい」

まさに、言ったとおりの事が起きていたわけです。

あれほど何度も何度も伝えていたのに。。。。

彼自身も「騙された」と感じていたようですが、こと「後悔しているか?」との社長の問いには「後悔はしたが、しょうがない」というある種の「楽観的な開き直り」もあるようです。

この部分が、本当に「文化の違い、考え方の違い」と言えばいいのかどうか、日本人ではなかなか理解できない楽観さです。

そして現在の彼は母国に戻り、結婚、子供も授かっています。

その上で、現在仕事をしていないそうです。

それでも何とかなってしまう母国での生活も、「文化の違い、考え方の違い」なのかもしれません。

彼と一緒に来日し就職した別の実習生は、彼の逃亡後も企業に残り、その後3年の実習期間を無事終え、その後「特定技能」で現在も、同じ社長の下で日々頑張って仕事をし企業の貴重な戦力になっています。

そして今回、この貴重な話を聞いたうえで、「あれだけ話した事ですら心に響かなく、まったく同じ形で逃亡されてしまっては、どのように教育すべきか分からなくなってしまう」という気持ちを抱きました。

実習先の社長様も同様に感じたそうです。

その話を聞き、あの逃亡されてしまった時期のモヤっとした気持ち、「何か我々が悪かったのではないか?」などの自責の念など様々な思いをまた呼び起こされた話でした。

我々は監理団体として、どのように彼らに教育すべきでしょうか?

今後も模索を重ねていくしかありません。

 

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